簿記という最強の不正防止ツール

会計に携わる方にとっては基本中の基本ともいえる簿記。公的な資格では日商簿記、全経簿記がありますが、会計の資格のなかでは最高峰ともいえる公認会計士、税理士資格でもこの簿記を前提とした試験が実施されます。

簿記を勉強した方はご存知だと思いますが、簿記には単式簿記と複式簿記があります。単式簿記というのは、たとえば現金の動きのみを記帳するなどある科目に絞って記帳する方法で、記帳は簡単というメリットがある反面、絞った科目の残高しか把握できないというデメリットがあります。

これに対して複式簿記は、関係する科目の残高を把握できるというメリットがある半面、記帳が複雑というデメリットがあります。単式簿記はおもに小遣い帳に、複式簿記は企業の会計に用いられています。

ちなみに複式簿記は複雑というだけではなく不正ができにくい仕組みとなっています。というのも複式簿記の前提として貸借が必ず一致するので”収入だけ”、”費用だけ”を除外することは不可能なのです。

では、なぜ現在でも粉飾決算がなくならないのかというと簿記だけの問題ではないからです。詳しくはまたの機会にお話ししますが、取引に関連する書類や取引自体を変えています。

このことは、会計に携わる人間は忘れてはならないことです。