業績分析の際に役立つ事業別区分

財務諸表を分析するときに前年対比させる方法を用いることがあります。分析手法としては、確立された手法ですが、さらに事業別損益というひと手間加えることで、もっと実情に沿った分析が出来るようになります。今回は、業績分析をするときに役立つ事業別区分についてお話します。

事業別区分とは

事業別区分とは、財務諸表のうちの損益計算書を事業ごとに区分して分析することを言います。例えば、部門別に損益を区分する部門別区分と似ています。

ただ、部門別区分と違うのは、仕訳入力時に必須ではなく、四半期決算や期末決算時に後付で行える点です。また、すべての科目に適用する必要はなく、分析時点で挙がった重要科目及び関連科目のみでも分析できます。

事業別損益の作り方

前述したように、分析時に事業別に区分するというひと手間加えることでできます。ここでは、事業別損益の作り方についてお話します。

会計ソフトから仕訳データをエクスポート

1.現在市販されている会計ソフトの多くは、仕訳データをテキスト形式でエクスポートできる機能が備わっています。その機能を使って、対象期間の仕訳日記帳(会計ソフトによって名称が異なります)をエクスポートします。

必要な科目に事業を追加

1.の仕訳ファイルをエクセルで開き、オートフィルタ機能を使って、対象科目を絞り事業を追加していきます。

ピボットテーブルで整形

2.のファイルをピボットテーブルを用いて、月別、事業別で集計します。このときの集計キーは、「科目」「事業」「伝票日付」「金額(貸借の差額)」となります。

クライアントに負荷をかけずに導入できることがメリット

今回は、業績分析をするときに役立つ事業別区分についてお話しました。

業績分析をするときにクライアントに負荷をかける方法を選択するのは得策とは言えません。そこで、クライアントが作成した仕訳に、事業区分を追加することで、分析資料を作成することができます。

この方法の最もいいところは、クライアントに入力方法の変更や分析用のキーワードを入力してもらう必要がないことです。

また、事業区分だけにとどまらず、商品区分やサービス区分にも応用することができるなど、制約なく運用することができます。

さらに、集計期間を選ばないので前年対比や前月比較などエクセルの機能を利用するだけで多彩にアレンジできます。